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囲碁図書館へようこそ!! これはお勧め!! 2022年01月25日
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このコーナーは、棋力向上の為に購入したり、またはどこかで読んだ囲碁に関する諸々の囲碁参考書や囲碁本等で、パンダ会員の皆様に「これは中々良かったですよ」とか「読んでいて感動しました」等の良書等を御存じでしたらば、是非ともこのコーナーで、会員一同で勝手にアップして、皆で囲碁を今以上に楽しい世界へと広げてみましよう。
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No.13 2018年01月11日 
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幻庵 上巻・下巻

信長・秀吉・家康・・・共にみな囲碁好きであった。特に天下を平定した徳川家康は囲碁と将棋を束ねる制度を作り、その家元に扶持米を与えた事により、囲碁と将棋のレベルが各家元の下で、飛躍的に発達する事と成った。
家元制度によって生まれた四つの家元の当主は、我が家から「名人碁所」を排出しようと画策し、全国各地から天才と呼ばれた少年たちを家へと囲いこむ。
名人と呼ばれる為には、同時代のあらゆる打ち手を凌駕する棋力を有していなければならない。
そんな至難の修行を乗り越えた末、江戸時代260年の歴史の中で生まれた「名人」は僅か8人だけである。

「古今無双の名人なる」江戸時代そんな破天荒な夢を持ち、ひたすら努力する少年が居た。その少年こそ、文化文政から幕末にかけて、当時の碁打ち達を震え挙がらす程の打ち回しを見せた一代の風雲児「幻庵因碩」である。
少年の天賦の才を見抜き、夢の実現を託す義父の服部因滁、少年と共に闘いながら成長して行く本因坊丈和。彼らは「名人碁所」の座を巡って、あらゆる権謀術数を駆使しながら命がけの激しい勝負を繰り広げて行った。

上巻・下巻と読みごたえの有る本で、作者の見事なまでの筆使いに、時間を忘れて読み進む人も多い。
No.12 2018年01月10日 
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筋場理論 依田紀基九段(著)

この本一時ブームとなったと言う。
本の帯の裏側に書かれている紹介文をチョット書きだしてみると・・・。

『自分で言うのも変ですが、『筋場理論』は囲碁史に残る大発見だと思いました。この法則を理解すれば、初心者から高段者まで、誰でも筋良く打てるように為ります・・・(云々)』

と、著者は自画自賛為されて居る。表紙の帯にも、「3目強くなることを私が保証します」と堂々と書かれ、中国・韓国のプロも驚愕?したらしい。 ホンマかいな??

・・と言う事で、あと先考えずに購入してしまったのが三年前の出来事です。
本の内容は一応読み終えました。

それから40年(これは君麻呂のフレーズか笑)・・

本の内容を更に二度まで読み返しましたが、この私3目全然強く為ってません。保証は無いの?

囲碁の業界で依田先生程理論家は居ないと、一部で(あくまでも一部ですからね)言われていますが、本に書かれている様な石の動き方は、プロの間では極普通の事だそうで、何も改めて言うほどの事じゃないそうですぜ。むしろ、プロ側としてはこうした事をアマには極秘にしておいた方が、飯の種が無くならない訳で得なのだと言う。
つまり、一部のプロに言わせれば「余計な事を・・大げさに言い建てやがって!」と、内心思っているかもしれません?(あくまでもhonestyboyの推測ですが・・)

まぁ、筋の悪い低段者は、この際清水の舞台から飛び降りる覚悟で、大枚○○○円を本の購入に投資為されてみれば如何でしょうか?
3目強く為るかどうかは私は保証しませんが・・

読んでみて、石の動き方を学ぶと言う意味においては、とても良い本で有る事は確かです。
No.11 2017年12月18日 
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碁会所巡礼 バカナ美須(著)

囲碁に関してはド素人の作者、だけどゲームとしての囲碁の面白さに取りつかれ、関東近辺のあらゆる碁会所を巡り歩き、そこの碁会所の雰囲気だとか、料金や交通アクセス図等親切に紹介しています。

バカナ美須等とペンネームを付けては居ますが、実はご自身の実名と大いに関係有りと言う事が、本を読み進める途中で気が付きます。

古い本だけに、当時は実在していた碁会所も、幾つかは自然消滅している店がかなりあるようです。

囲碁対局で疲れた頭の中をリラックスさせるには最高の本かと思います。

アマゾンで中古本として手に入れました。

笑えること100%保証します。
No.10 2017年12月17日 
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囲碁界の母・喜多文子 (中山典之 著)日本棋院

喜多文子名誉八段 没後50年(西暦2000年)に当たり、発行されたかなり古い本です。

日本棋院の創立者・大倉喜七郎氏と共に日本棋院発展のため労を惜しまなかった女性棋士の生きざまを残すところなく紹介しています。

喜多文子名誉八段は、明治から昭和にかけて活躍された女流棋士で、多くの女流棋士育成に労を取られた人です。
その門下生は、山藤あか子、田岡秀子、林里子、谷村道子、川田清子、廣瀬正一、荻原佐知子、金井春子、大山寿子、大代津奈、本田寿子・・等等多数居られたようです。

喜多文子全盛期は、明治末から大正初年辺りで、当時九段は本因坊秀哉名人只一人、これに続く雁金準一、野沢竹朝、鈴木為次郎、瀬越憲作らの諸豪が五~六段ぐらいで、これら俊英諸大家に伍して喜多文子三段がどのように五人抜きを為し得たのか等など当時喜多文子自身が立派なトーナメントプロで今の棋院ランクで言えば九段に該当するとの事。
No.9 2017年12月16日 
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宇宙流 武宮正樹快局戦 上・下巻
   
  著者: 武宮 正樹

 この著者武宮正樹九段の宇宙流布石、囲碁界で持て囃されていた時代が一時期有りました。
今はそれほどこの宇宙流布石を用いる人は居なくなりましたが、この武宮九段の(囲碁の盤面における効率的な打ち場の理論)については、何といま最大関心を集めている深層学習ディープマインドAIソフトの中で、数式として役だっている事が判明しておるのです。

小を捨てて大に着け・・この格言が見事に証明されている、確かな一冊と言える本です。

宇宙流だ―ぃ好き!!

と言う武宮フアン是非ともお手にとって読まれる事をお勧めします。
No.8 2017年12月11日 
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月刊囲碁ワールド付録・次の一手

日本棋院の会員に為ると、強制的に棋院発行の刊行物を定期購入しなければならない。

昔と違い今は(公益財団法人・日本棋院)へと、昇格し税金面でも最大限の優遇処置を貰っている。

あくまでも推測であるが・・・囲碁好きの代議士さんは多いから、そんな彼らに名誉段位を連発した結果なのではないだろうか?

財政的にはまだまだ苦しい処が多々あるので経営も大変とは思うけれど、囲碁愛好家たちに刊行物の定期購読等の強制は控えてほしい物と思う。
日本棋院の各支部となっている地方の碁会所等にも、会員数の伸張等を強制するので、席亭達はノルマが達成できなければ自腹で刊行物の引き受けまで涙ぐましく行っている。
中には其の負担が碁会所に遣って来るお客さん達にまで及ぶ事も有り、最初は席亭の顔を立てて笑って刊行物を引き受けてくれるお客さんも、段々と嫌気がして碁会所に顔を見せなくなるのだと言う。結果として碁会所経営の足を引っ張っている事と成り、支部会費等の掛からない全碁協等へ鞍替えしてしまう碁会所も出てくる始末。

この辺の事情を棋院の幹部たちは考えるべきなのではないだろうか?

さて、そんな訳で僕の手元には何冊もの碁ワールドが何年度分にもわたって保管して有る。
囲碁の勉強にはもってこいの良い本だけれど、時としては読むのもめんどくさい時も多々ある。
今の時代文字を目でいちいち追いかけるよりも、ビデオ等の視聴機器を通して理論を学び取った方が合理的なので、碁ワールドは時として【積ん読】に為っている事も有る。気がかりの棋譜は瞬時にネットからライブ中継で見れるし、解説も聞ける。何カ月も遅れて同じ棋戦の棋譜を碁ワールド等で眺めてみてもチョットだけピント外れの感もする。

まぁ、そんな事で囲碁雑誌にあんまり目を通す事も最近少なく成って来たけれど、付録の【次の一手】等は小さくて電車の中だろうが、昼休みの公園のベンチだろうが、気楽に読む事が出来るので、僕はこの付録だけはチョイチョイ持ち歩いている。
この付録の最大の効果と言えば、寝る前にベッドの中で目を通していると、睡眠薬も要らずにいつの間にかグッスリ眠りに落ちている。
時たま愛妻がベッドの中で声を掛けてきても、この本を読んでいたふりして(タヌキ寝入り)を決め込んでしまう事も有ります(笑)
No.7 2017年12月09日 
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囲碁はボケ予防の妙手

私は年を摂ってから囲碁を覚え始めた。
何でまた囲碁に興味を持ったのかと言うと、他人から「囲碁をたしなむとボケ防止に役立つらしい」と言う様な事を聴いたからである。

そんな訳で、囲碁とボケとの関係について以前から興味を抱いていた。

何時も出かける地元の図書館に行った処、表記の本の題名が目に写ったので、早速借り出してきて読んでみた。

本の著者は浜松医療センター顧問の金子満雄ドクターであるから、内容がかなり医学的分析で話が進んでいく。

私が読んでみたその要点を、此処に書き出してみると・・・・

【囲碁は必ずしも勝つことばかりとは限らず負ける事も多い。特に普段から碁敵等と思っている相手に負けると悔しい物である。何としてでも次は勝ちたいと思い、色々と囲碁の本を読んでみたり、テレビで囲碁対局の観戦などして囲碁の腕前を上げる事に努める。本人はこうした事が脳細胞の分裂更新、つまり新しい細胞の増殖につながっていると言う事実には少しも気付かないものだ。
負けると悔しいと思う人は、感受性に優れている人だとも言い変えられる。医学的に解っている事は、物事に対して無感動な人よりも、どんなことにも感情表現が豊かな人は、脳に血流が多く行き届いているのでボケの進行が余り無いと言える。つまり、ボケない為には囲碁で負けて悔しい思いを多く味わった人ほど、ボケとは無縁だと言えるらしい】

Dr金子は、「囲碁を打つ時は、常に同じ定石ばかりを多用せずに、色々な定石を場面場面で使い分ける事をお勧めする」と言っておられる。
脳みそが脂汗をかくほど頭をひねる人は、ボケには無関係で長生きすると言う。

サラリーマンが会社に通う時、いつもの時間にいつもの電車に乗り、いつもの道順で、判を押したがごとく同じパターンの仕事をしていると、脳の働き方は段々と鈍く為って来るのだと言われている。たまには会社への道順を変えて生活のバリエーションを持たせることがボケ予防に大変良いとも言っておられる。

この本は西暦2000年に発行されているので、新刊として本屋の店先に並んでいる事は無いと思われるので、アマゾンで探してみたり、あるいは街のブックオフ等で探されては如何なものでしょうか。

最後に一句

負けたなど信じられずに目はうつろアゲハマ探す碁笥の内外

・・・・何としてでも勝ちたい。この精神がボケ防止に結びついているんですな―ぁ(笑)
No.6 2017年12月08日 
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天地明察

碁打ちにして数学者・渋川春海を主人公に据えた2010年度本屋大賞第1位に選ばれ、第31回吉川英治文学新人賞を受賞した話題の本です。

渋川春海と言えば、日本独自の暦を作った事で学校の教科書等でも紹介されています。

囲碁愛好家だと、渋川春海の名前は二代目安井算哲と言う名前で知られているはずです。

二代目安井算哲が生きたのは、徳川三代家光の時代で、二代将軍徳川秀忠の実の息子・保科正之(会津肥後守)にとても可愛がられていました。

世間一般では安井算哲が、碁の初手を天元に打つ事が、棋理に適うとして広めた人物だと言い広められていますが、この本を読んでみると実は初手を天元に打ちおろす手法を思いついたのが、算哲では無くて、彼のスポンサーで有った保科正之で有った事が書かれています。
囲碁好きの保科正之は勿論其の棋力が二代目算哲には適うべき者で無い事を痛感しており、なんとか算哲に勝つ術が無いものかと、一晩寝ずに考えた末、初手天元に思い至ったのだそうです。

碁聖と言われる本因坊道策はこの安井算哲と同じ時代に生きて、二人の交流は人一倍深く結びついても居る。

天文学者であった安井算哲は、徳川家の天文方に就任して和暦を作り上げるために碁職を辞してから、道策が算哲に代って囲碁界をリードして行く。

渋川春海の句が本の最後に記されている。

類ひなき きみのめぐみの かしこさを なににたとへん 春の海辺

囲碁と天文学 意外な組み合わせかとも思いますがさに非ずと言う事が解って来る読みでのある一冊です。
No.5 2017年12月07日 
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詰め碁が強くなる死活力

かっては韓国ナンバーワンの名前をほしいままにした イ―・チャンホ 九段 が、子供達の棋力向上の為表した基本詰め碁の決定版。

囲碁において隅の形に明るいと言う事はとても大切な事で、隅の詰め方生き方を徹底的にトレーニングしてくれる本です。

死活問題の類型は3手の読みで答えられる簡単なものから、白黒の石が乱麻のごとく絡み合っている大型詰め碁に至るまで、数えきれないくらい多いのですが、みんな最終的には「生き」「死に」「刧」の3種類にまとめられます。其処に棋風とか趣向等が入り混じる余地は全くありませんので、徹底的に詰め碁の形を覚えてしまう事は、何よりも囲碁が強く為る為の基本であると言う事が出来ます。
No.4 2017年12月07日 
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五段の死活 229題
  最上位1%をめざす最強ドリル

本書は韓国の出版社「烏鷺メディア」が子供囲碁教室の教材用に刊行した「スピード囲碁シリーズ」(全16巻)のうち、上級クラス向けの「最上位1%」(全4巻)を日本語版に編集しなおしたものです。
この本は中国でも翻訳出版されていますから、かなり注目を集めた本と言えそうです。
「最上位1%」の原本は問題集3冊と解答集1冊の合計4冊で構成されています。

私は日ごろ囲碁仲間たちと集まって「岡目八目会」と言うサークルを作り、ワイワイガヤガヤと囲碁を楽しんでいる中で、この本の原本を持っている某氏から、この本の日本語版が出版されている事を初めて聞かされました。
当時四段程の棋力だった私は、(巨匠)と仲間内から一目置かれているこの人に囲碁の棋力を伸ばす秘訣をなんとか教えてもらおうと暇あるごとにお宅へ押しかけ碁を打ってもらっていました。
お宅の書棚に並んでいた原本を見せてもらいましたが、韓国語が読めない私にとっては(豚に真珠)的で残念と思うしか無かったところ、「今日の対局で勝ち越せば、この本の日本語版をあげても良いぜ」と言われ、初めて日本語版が発行されている事を知りました。

其の日巨匠氏とは3局打ちましたが、合計7時間近くも粘りに粘り、やつと2勝1敗(勿論3子置のハンデ付き)としたのです。
其の記念に頂けた本が写真の本です。頂けたのはこれ一冊だけでしたが、残りは出版社が解った事で自分で本屋に購入申し込みをして、全巻揃えました。

本は暇さえあればコツコツと読み進め、書いてある事をあちらこちらの碁会所等で実践した記憶が残って居ます。今と為っては古い本の部類に為りましたが、ネット等で検索してみると中古本で売りに出て居るものが見つかりますので、興味有る人は調べてみると良いのではないでしようか。

本と言うのは自分の手元に色々な形で集まって来るものなんですね。
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