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天頂の囲碁7 Zen 上手な利用法 2018年02月02日
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日本の囲碁ソフトを長年研究開発されてきた加藤氏の力作囲碁ソフトが、(株)ドワンゴの協力のもと、新たに【深層学習】を取り入れ、数ある囲碁ソフトの中でついに九段の実力認定を受けたと謳っている日本最強の囲碁ソフト。
前回の天頂の囲碁6Zenから更に進化した部分や、使い勝手の良くなった部分など、上手な利用方法を何回かに分けて解説して行きます。

今や、日本棋院の多くのプロも研究用に利用している囲碁ソフトですから、皆さんがたの棋力アップに役立てていただきたいと思っています。
No.3 2018年02月02日 
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第3回 囲碁研究用に裏技活用

Zen7の最も利用価値の高い活用方法についての紹介です。

皆さんは自分が打った手が常にどれほど正しい箇所に打たれているのか?あるいは価値の無い手として打ってしまったか?の判断をどのように下して居ますか????

囲碁は相手に対して常に価値の高い手を打ち続けられるかどうかで、勝敗が左右されますから、その価値の高い処はどこか?? を、常に座標として解る事が出来ればとても良いと思いませんか?

プロ棋士たちは常にどこが価値のある打つべき座標かと言う事を研究されていますよね。

プロの研究と同じ事をソフトにさせる事が出来ないものでしょうか?

Zen7のソフトにおいてはこれが可能です。但し、その方法を活用しているアマが少ない事は残念です。・・・と言うよりも、その方法をご存じ無いと言う方が正しいのかもしれません。ソフトが発売されてまだ日にちも僅かからかもしれませんが。

では、その方法を下記に紹介して行きます。

研究として活用するのですから、対局モードを【黒・あなた】VS【白・あなた】に設定します。
此の時の棋力は級でも段でもかまいません。ソフトの対局画面が起ちあがったらば、次に上に有る帯の中から《表示》と言う処をクリックしてみてください。すぐに枠が出てきて、その中に(ホットスポット)と言う物が有りますので、此処をクリックします。未だ一手も打っていない盤面に少し色の濃い紫いろの箇所が大きく浮き上がって居ると思いますが、この色の濃い部分が一手目として打つのに良い結果に結びついて行く座標と思ってもよろしいのです。

添付して或る画面で言いますと・・・いま黒石の中国流布石に対して、白2連星での布石が進行していますよね。次の一手で最も相応しい部分は赤色で示されています。オレンジ色は次に良い手・黄色はその次に良い手と言う事です。
黒がその中から良い手を指定して打つと、次の白番の良い手の座標が同じくカラ―で示されます。

此の様にして何度も打ち直しを繰り返して一手一手打ち進めて行くことが囲碁の棋力アップに結び付いて行く訳です。

ホットスポットを打った後で、その後の予想される進行の検討も可能です。

最近はAIによる布石法がかなり注目されていますから、AIの打った石運びをホットスポットを利用しながら自分なりに研究しているのが最近の高段者の囲碁ソフト活用法のようです。
No.2 2018年01月27日 
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第2回 棋力アップの為のソフト利用

天頂の囲碁に限らず、全ての囲碁ソフトは囲碁の棋力アップを目的として先ず作られている。

先ず対局モードを立ち上げてみると、下の様な画面が起ちあがって来る。

【新規対局】と有るのは、自分が白または黒を持って囲碁ソフトと対戦する事で有るが、その対局の力関係を先ず最初に設定する。

●自分の棋力とソフトの棋力。●そしてそれぞれの持ち時間(秒読みは色々と選べるが、ソフトのレベルを六段以上に設定した場合は、最短秒読みが15秒以上消費する。これはソフト内で木探索に要する時間が段が高い程時間が掛かると言う事だ)。●棋譜の読みあげが必要かどうか。

勿論ソフトとの対局なので、自分の側は石の置き直し(待った可能)が出来る。
この新規対局で自分の腕を磨いたら、今度は【レーティング戦】に挑戦してみたい。

先ず初めに自分がどれくらいの棋力なのかを申告設定しておくと、勝ち負けの度合いによって、現在の棋力がどの位置にあるのか表示してくれる。

次に天頂の囲碁のアドバイザーを務めているプロ棋士趙治勲先生との【七番勝負】であるが、これは段位者クラス。級位者は同じくプロ棋士の万波奈緒先生との対局と為る。俺は強いと普段思われている方でも、この万波奈緒先生との七番勝負は侮れない程の強さが有る。特に自分が負けた時に万波奈緒さんの笑顔でガッツポーズをされると腹が立つ(笑)程強いです。

付録的に付いている【ひと目の詰め碁】ですが、25問ずつレベルアップした詰め碁ですが、これはどちらかと言えば基本詰め碁に等しい。しかし、この基本詰め碁を何度も繰り返して覚え込む事で、瞬間的にどこが急所なのかを見抜く力を身につけておきたいから、何度も何度も繰り返す事が大切。

さて、【天頂の囲碁7の裏技】を此処に紹介してみようと思います。

対戦モードのアイコンを良く見てください。
普通はソフト対人間として使いますが・・・裏技としての設定を、コンピューターにチェックを入れ、その反対の対局者側にも同じくコンピューターにチェックを入れてみます。つまり、コンピューターどおしの対局が可能なのかどうか?と言う事ですが、答えは可能です。
こうした設定内容で対局をスタートさせてみると、何と自動的にソフトが動いてZen対Zenの対局が見られます。そしてソフト同士が対局した記録は(深層学習)となり、ソフト自体が段々と進化を遂げて行く訳です。勿論此処で打たれた棋譜のコピーはプリンターを通じて取り出せますし、PC内に保存も可能ですから、プロ棋士達もAIの打つ布石や手筋の研究に利用できる訳です。
こうしたソフトの利用方法が、ソフトとの対局を楽しむよりも勉強に為ると言われますから、この裏技は是非とも使うべきです。

では、人間対人間に設定してみるとどうか?

この設定でもソフトは楽々動きます。つまり自分で白石と黒石を交互に打ち、色々と研究が可能と言う訳です。
この動き方が出来る御蔭で、勉強が随分と広く深く出来る事に為ります。
次の一手はどこが急所なのか等ゆっくりと調べる事が可能です。それは(ホットポイント)と言う機能を使えば良い訳で、次回はそれについての説明もします。
No.1 2018年01月13日 
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第1回 DeepZenGoプロジェクト

「天頂の囲碁7Zen」は、DeepZenGoプロジェクトの囲碁ソフトを一般のコンピューターソフトとして手軽に利用できるように、商品化された囲碁ソフトである。

ご存じのようにGoogle社傘下のAI研究子会社が、AlphaGoに応用された深層学習理論をオープン化した為に、世界各国でAIの応用が手広く進んだ。

日本では、今までモンテカルロ木探策方式による囲碁ソフトの開発が盛んに行われていたが、此処に来て深層学習というAI技術を応用した探索方式の方が囲碁ソフト開発に優れている事に着目し、一気にプロジェクト化の話が持ち上がり、

●開発*尾島陽児・加藤英樹(Zenソフト開発者)
    松尾豊(東大大学院特任准教授)

●開発環境支援*(株)ドワンゴ
●協力*日本棋院

上記メンバーにより、DeepZenGoプロジェクトチームが起ちあがった。

2017年8月18日 中国で開催された第1回世界電脳囲碁オープン戦に、日本からはDeepZenGoが参戦。但し、此の時はDeepMaind社の囲碁ソフトの参加は無かった。
此処に参加した囲碁ソフトは12ソフトで(CGI)(Leela)(天壌囲碁)(Rayn)(DeepZenGo)(DolBaram)(絶芸)(AQ)・・・等など。
この大会に置いて、日本のDeepZenGoが優勝し、初代チャンピオンの座に着いた。

この貴重な実績をもとに、パソコン用囲碁ソフトとして商品化されたのが天頂の囲碁7Zenである。

このソフトの動作環境は・・・

(OS) Windows10/8/7
(CPU) 推奨Core2Duo 以上
(メモリ) 1GB 以上
(ハード) 200MB 以上の空き容量

と、パツケージには示されているが、ソフトをサクサク動かそうと思えば、メモリは4GB以上は必要かと思う、さらにその倍の8GBが確保されていれば理想。

この天頂の囲碁7の最も大きな特徴と為って居る事は、アルファ碁で話題となった【自己対戦】による進化学習が、この天頂の囲碁でも可能となり、その自己対局の記録をプットアウト出来る事で有る。
これが可能となった事で、プロ棋士たちが色々とAI的な布石を研究出来る訳で、囲碁を個人的に研究するには最適なソフトと言える。

次回はそれらの点について、細かく解説して行きたい。